税務情報と税理士事務所検索「税理士検索ドットコム」

税理士検索ドットコム

青色申告承認申請書の記入方法

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

個人事業主の節税メリットを得るために欠かせないのが「青色申告」です。青色申告をするためには、事前に税務署へ『青色申告承認申請書』を提出しなければなりません。初めて起業する場合は開業届と同時に提出することが多い書類です。この記事では、青色申告承認申請書の記入方法を解説し、スムーズに申請できるようにポイントをまとめていきます。

青色申告承認申請書の提出先とは?

自宅の管轄する税務署へと提出します。

管轄の税務署を調べるには?

国税庁の『税務署の所在地などを知りたい方』のページより自身の管轄先の税務署を調べることができます。

提出方法とは?

提出方法は窓口への提出、郵送での提出、e-Taxを使用した電子申告があります。

提出期限は?

開業から1ヶ月以内とされています。

青色申告のメリットとは?

青色申告を申請することで以下のようなメリットがあります。

  • 最大65万円の控除が得られる
  • 赤字を3年間繰り越しできる
  • 家族への給与を必要経費にできる(届出が必要)

「青色申告承認申請書」の具体的な記入方法

青色申告承認申請書の具体的な記入方法を解説していきます。
紹介する記入方法を参考にしながら、青色申告承認申請書を記入してみましょう。

①管轄の税務署

管轄の税務署を記入します。 国税庁の『税務署の所在地などを知りたい方』のページよりご自身の管轄先の税務署を調べることができます。

②提出年月日

届出を提出する日を和暦で記入してください。

③納税地

納税地は、基本的にはご自宅の住所を記入します。 チェックは住所地に入れます。 ご自宅以外の事業所などを納税地として使用するには、『所得税・消費税の納税地の異動又は変更に関する手続』を提出する必要があります。

④上記以外の住所地、事業所等

ご自宅以外で事業を行う場合などに記載します。 ご自宅で仕事を行う場合は空欄、もしくは『同上』と記入します。

⑤氏名・生年月日

氏名、生年月日を記入します。 フリガナも忘れずに記入してください。

⑥職業

職業を記入します。

⑦屋号

屋号がある場合は記入します。 なければ空欄で構いません。

⑧申告方法の切り替え時期

青色申告の切り替え時期を記入します。

提出期限について

青色申告を行う場合は、原則として以下の期限までに申請書を提出する必要があります。

新しく事業を開始した場合

事業開始から 2か月以内、もしくは、その年の3月15日までのどちらか遅い日に提出する必要があります。

すでに事業を行っている場合

 青色申告をしたい年の3月15日までに提出する必要があります。


新規開業の場合の具体例

令和7年9月に提出した場合は令和7年分(2025年分)の申告には間に合いません。
青色申告が適用されるのは令和8年分からとなります。
つまり、令和7年分の申告は『白色申告』となり、青色申告のメリットは受けられません。

⑨事業所又は所得の基因となる資産の名称及びその所在地

飲食店、小売店などでは複数の店舗で営業を行う場合があります。
もし事業を複数拠点で行う場合のみ記載します。
拠点が一つであれば空欄で構いません。

⑩所得の種類

所得の種類を記入します。 不動産、山林の所得でなければ、事業(農業)所得にチェックを入れます。

⑪いままでに青色申告承認の取消しを受けたこと又は取りやめをしたことの有無

過去に青色申告を行っていて、なんらかの理由で税務署から承認取消し受けたことがあれば、有り(日付を記入)にチェックを入れます。そうでなければ『無』にチェックを入れます。

⑫開業・廃業に伴う届出書の提出の有無

1月16日以降に開業した場合は開業日を記入する必要あります。
新規開業ではなく、前年から営業している事業主は空欄で構いません。

⑬相続による事業承継の有無

事業継承を受けた場合は、有り(日付を記入)にチェックを入れます。そうでなければ『無』にチェックを入れます。

⑭その他参考事項(簿記方式)

帳簿をどのように記録・整理するかの方法のことです。
複式簿記を選択することで65万円の控除を受けることができます。

複式簿記は取引を借方と貸方の両方から記録します。
お金の動き正確に把握できるのが特徴です。青色申告のメリットを得るためには複式簿記が必要です。
そのため、基本的に複式簿記を選びます。

⑮その他参考事項(備付帳簿名)

青色申告時に提出する資料の種類のことです。
青色申告のメリットを得るためには現金出納帳・売掛帳・買掛帳・経費帳・固定資産台帳・預金出納帳・総勘定元帳・仕訳帳にチェックが必要です。

まとめ

『青色申告承認申請書』は、記入方法はさほど、難しいものではありません。 ただ、節税のメリットを得るには不可欠な書類です。この記事を参考に、正しく申請書を記入・提出し、節税効果の高い青色申告をスムーズにスタートさせましょう。

あなたにあった税理士を紹介【税理士ドットコム】